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音楽雑感 1/1

動画で旅する音世界 | YouTube撰 (5)

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名匠ユライ・ヘルツが《モーツァルト》(1991)を撮っていたとは! 3部構成になっており、第1部では父でもある名教師レオポルトの手ほどきとヴォルフガングの天才の開花が生み出す物語が写実的に描かれている。少ない台詞で淡々と進む分だけ、神童の天衣無縫が際立っていく。ボビー・マクファーリンの魅力が眩しい。彼にはマンハッタン生まれだからこその都会的な洗練がある。ヨーヨー・マとの《ハッシュ・リトル・ベイビー》(1992...

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動画で旅する音世界 | YouTube撰 (4)

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ジェームズ・レヴァインはピアニストとしても一流で、モーツァルトやベートーヴェンの五重奏曲(管楽とピアノのための)を一聴するだけで明白。しかしこのようなイタリア歌曲をオーケストラ張りの効果で弾けるピアニストこそ真の指揮者で、パヴァロッティが水を得た魚のよう。ジョン・アダムスの魅力を教えてくれた演奏、いや〈アタッカ四重奏団〉を注目するきっかけになった動画。今、若手の弦楽四重奏団が世界的に面白い!ピティ...

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動画で旅する音世界 | YouTube撰 (3)

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ネルソン・フレイレは真に神に愛された才能。心から羨ましい。はたして私は38歳の時にこれほど美しい世界が描けただろうか。自然の摂理に逆らわず、自然の持つ美しい曲線に身を委ねている。初めてデュッセルドルフで彼の横に座った時に抱いた柔らかい空気感が、そのまま演奏となっている。オックスフォード大学の公開講座で、内田光子がまずピアノ協奏曲のオーケストラパートを鮮やかに弾いてみせる。ソロパートより明らかに高度だ...

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動画で旅する音世界 | YouTube撰 (2)

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音楽は演奏者の情念が技巧に勝った時に感動を生む。「ピアニストではなく音楽家になりなさい」とは亡き師の格言だった。このチョン・キョンファの演奏は、解釈や技術という範疇のものを吹き飛ばし、情念のみが宿っている点でまことの狂気。凄いものを見たという一言に尽きる。キリル・ペトレンコ×BPO(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)の蜜月時代の到来を確信した《法悦の詩》。スクリャービンが常に太陽に向かっていたことを...

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動画で旅する音世界 | YouTube撰 (1)

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留学中はコンクールで賞金をもらうたび、小切手を換金して、パリに戻るまでに使い切っていた。スペインでは夜な夜なフラメンコのステージに通い、アルコールで麻痺している脳天を撃ち抜くタコンに心酔した。バルセロナを訪れるのは12年ぶり。待ちきれない。ジャン・バティスト・リュリの代表作《町人貴族》。当時のスタイルで指揮している(リュリの死因にもつながる)だけでなく、彼がイタリア人であったことに対するイタリア人の...

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