FC2ブログ

La prière par Claude Monet.

2020年2月17日(Paris)


200217_1 200217_2

200217_3 200217_4


モネの空間は、突然現れます。ここが部屋だということをまったく意識させない白亜の美しい流線は、浮遊する船に乗っているような感覚にさせてくれます。オランジュリー美術館は《睡蓮》を湛える器。日没から朝にかけての8枚の連作から成り、柔らかく揺らめく色彩は水面に映る微細な浮き沈みを表しており、瞼の裏でその情景を思い浮かべると水辺の香りが立ち昇ってくるかのよう。後年にかけてのドビュッシーの楽譜を眺めている時と同様。80歳を超えて白内障を患いながらなお光に向かう、モネ自身の反映でもあるのでしょう。これはジヴェルニーからの平和の祈り、そして私にとっては岡山の祖父母との思い出そのもの。


200217_5 200217_6 200217_7 200217_8

関連記事