FC2ブログ

Workshop in Kawaguchi, Saitama (Beethoven: Piano Sonata vol.5)

2019年9月19日(川口)


190919_1


 かつてベートーヴェンのピアノソナタを研究するにあたり、周辺の変奏曲や小品をことごとく弾いた時期がありました(初期作品の多くをYouTubeに収録しています)が、そこで見つけたのはソナタで集約されることにアイデアの原型であり、とりとめもなく無尽蔵に溢れ出るベートーヴェンのエッセンスそのものでした。そして楽聖のお茶目な性格!
 埼玉県川口市でのベートーヴェンの講座は5回目で、今日は《ピアノソナタ第7番》を取り上げました。これは長大なソナタで、解説しながら全編を演奏していると、第3楽章のメヌエットが癒しのように現れ、チャールズ・ローゼンがこの瞬間を「叙情の勝利」と綴ったことに深い共感を覚えます。なぜピアニストはベートーヴェンを弾き続けるのか、このような時に回答を得るものです。今年度はピアノ協奏曲を含めて国内外でベートーヴェンを弾く機会が多いので、私も知らず知らずのうちに彼のアニバーサリーに取り込まれています。嗚呼、ベートーヴェンのピアノ作品全曲演奏を再開したいなあ。

190919_2 190919_3

関連記事