26/11/2015(福岡)福岡ヴァルールミュージックスタジオ主催のアナリーゼ講座第2回。今日はインヴェンションの第3・4番で濃密な脳トレ(教養から入る楽曲分析)を済ませてから、メインテーマであるモーツァルトのKV.545を扱いました。モノフォニーがポリフォニーに進化して、対位法からソナタ形式の時代に転換する短い期間に、どのような過程があったのか。なぜ和声が単純化したのか。なぜ速度表示が定型化したのか。なぜ旋律がソプラノに標準化されたのか。他にも多くの問題設定を掲げて、その一つずつの歴史的背景を紐解き、実践としての奏法にアプローチしました。学ぶほどに深い森を彷徨っている不安に襲われますが、知識の森には多くの美が宿っています。
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