Open Seminar & Recording Concert at Tokyo

15/1/2016(東京)
昨年はバルトーク没後70年を迎え、3回にわたり『ミクロコスモス』を特集しました。ワーグナーのもたらした世紀末的雰囲気に出発したバルトークですが、コダーイとの出会いで民謡収集に情熱を傾け、〈真のハンガリー性〉を獲得するに至ります。ここで「リストの落として行ったバトンを拾わなければならない」というコダーイの言葉が重く響きます。その言葉をキーワードにして、今年は〈ハンガリー音楽の系譜〉をたどるセミナー&トークコンサートを始めます。

第1回ではカール・ゴルトマルク(ハンガリー名:ゴルドマルク・カーロイ)とダーヴィト・ポッパーの2人を取り上げました。“Austro-Hungarian musical tradition” つまり若き日のバルトークも胸いっぱいに吸い込んだハプスブルク後期ロマン派の空気を存分に楽しんでいただくプログラムです。今日ではその名を消してしまった作曲家が、当時のウィーン音楽界を席巻していたという逸話はいくらでもあります。第1次世界大戦によるハプスブルク帝国の崩壊、その後のナチス・ドイツの台頭は、彼らにとっても悲運というべきものでした。このような悲運について思いを巡らせる時、私たちはシュテファン・ツヴァイクの文章を拠り所にするとよいかもしれません。彼の場合は、生きながらにして、その悲運の歴史を歩んできました。そんな彼の著作『昨日の世界』に出てくる一人が、ゴルトマルクその人なのです。

ゴルトマルクの室内楽は2度目ですが、今回のチェロソナタも出版当時の楽譜が誤植まみれで(また作曲家自身も無頓着だったと思われ)、暗中模索の取り組み。ピティナ・ピアノ曲事典の掲載を考えると、やや勇気のいる仕事です。それでも試行錯誤の3日間は楽しく、長谷川陽子さんの濃密な語り口がチェロの魅力をよく引き出し、ノスタルジックな曲想にまとめて下さいました。作曲家としてのゴルトマルクは、当時ウィーンで急進的な陣営を張っていたブラームス派とワーグナー派の仲介的立場を取っており、作風にもそのことがよく現れています。公開をお楽しみに。ご来場下さった方々に御礼申し上げます。

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.15 2016 日々音楽 comment(-) trackback(-)

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