29/1/2016(横浜)ヤマハ横浜店での〈四期〉シリーズ、第3回はロマン派セミナー。抽象的で言語化しにくいロマン派の詩情をどのようにとらえて、表現に結びつけていくかは、豊かな音楽的経験を通してでしか得られません。シューマンがフロレスタンに語らせた「機械を持たない眼が雲か霧かと思っているところに、機械を具えた眼は星をみる」という言葉は、実にロマン派の神秘を突いています。「人間の心の深奥へ光を送ること」は芸術家の使命であり、ロマン派の作品がロマン派たる所以ですが、そのための必要な眼を養い(読譜と解釈)、神秘の森に分け入るためのテクニック(タッチとペダリング)が今日のテーマでした。次回の近現代セミナーはすでにキャンセル待ちとなっておりますので、ご了承下さい。
- 関連記事
-