Dynastic sense of "The Tale of Genji"

9/4/2016(京都)
闇を照らす光が明るいほどに、闇はさらにその色を濃くするもの。バロックの華やかさはその大いなる闇に咲く花そのもので、カストラートの歌声はさぞかし蠱惑的に響いたことでしょう。平安朝に生きた光の君もまた、その華やかさに並行する冥界へと続く暗い道を、一人で歩いていました。今日の海老蔵丈は台詞を多く持たないかわりに、カウンターテナーのアンソニー・ロス・コスタンツォに心の暗部を歌わせ、一方で能をメインに据えて、シェイクスピアやダ・ポンテのテキストを重ねてみせたことによって、精神の二重性が透かし出され、『源氏物語』の夢幻性をより深いものとして昇華させました。日本とヨーロッパの持つ王朝文化が、オペラと能と歌舞伎の融合によって、全く新しい格調の高さを見出した舞台となりました。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/476

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.09 2016 諸藝雑記 comment(-) trackback(-)

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第402回(2011年7月15日配信/8月17日再配信)のスゴイ人!に取り上げていただきました。