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Maurice Utrillo, 65ème anniversaire de sa mort.

2020年3月14日(東京)


 行き交う人はまばらで、静まり返った展示場にユトリロの孤独だけがこだましました。モンマルトルの住人でありながら、窓に鉄格子を嵌められた部屋に閉じ込もり、絵葉書を基にしてパリの風景を描いた画家ユトリロ。絵の中で明るくなったり暗くなったりする空色は、道の真ん中でキャンバスを広げるユトリロの姿を想像させます。あるいは彼自身がそのような自分を思い描いていたのでしょうか。ユトリロの絵を眺めていると、つい先日訪れたモンマルトルの丘が蜃気楼のように思えてきます。一日も早いパンデミックの収束を願わずにはいられません。

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