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Île de la Cité.

2020年2月13日(Paris)


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シテ島にいると、パリはセーヌの流れと共に呼吸してきた街だと実感します。231年前を思い浮かべると、この辺りは飢えたパリ市民で溢れかえっていたはずです。革命直前のパリは厳しい冬を経験して、セーヌの本流はル・アーヴルまで凍てついたために水運が麻痺して、6週間にわたり小麦粉が不足、薪も欠乏。水車も止まり、粉がひけないパン屋はパンすら焼けない有様。その3年後、マリー・アントワネットはコンシェルジュリー (Conciergerie) に投獄されました。死の直前まで彼女たちに給仕していた厨房の外壁では、時計が今も変わらず歴史を刻み続けています。


今年の冬はパリも暖かく、監獄を出る頃ちょうど雨が上がり、パリに再び色が戻ってきました。セーヌは印象派の川でありながら、人生の明暗や人間の生き死に、王家から革命家、貴婦人から背虫男まで含んできた流れにも思われます。さあ次はどちらに進もうか…。


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