28/6/2017(Seoul)気取った場所は好きなのですが、気取ることは身についていないので、プライベートでは雑多な路地裏へと足が向くことがほとんどです。台北では師大夜市、クアラルンプールではブギッ・ビンタン、バンコクではカオサン通り、シンガポールではジョホールに出やすいエリアに安宿を取り、20代は思う存分歩きました。サソリが出る寝所もありましたし、食あたりは何度も経験しました。無類のタチウオ好きにとって、南大門市場のタチウオ横丁は最高の贅沢が満喫できるところですが、その並びに店を構える「ソウル参鶏湯」の味は、お金も身分も全くなかった頃を思い出させてくれ、甘い郷愁を持って初心に帰ることができます。謂れのない誹謗中傷が吹き荒れ、不条理や不義理を旨とする人たちと付き合わなければならないことが多くなりましたが、人はそう簡単に変わるものではないので、私自身も剃刀のように生きてきた20代を取り戻したいと思います。強くなるためにも、20代のうちは存分に旅をして下さい。
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