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Summer Masterclass for Hyogo-Sanda Piano Academy 2019

2019年7月23日~25日(三田)


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 7年目を迎えた兵庫三田ピアノアカデミー(主管:平瀬楽器)。今年も北海道から沖縄までメンバーが兵庫県三田市に集い、3日間の夏期講習を開講しました。
 初日はまずホールで弾き合い会をして、舞台上と観客席を往復しながら聴いてもらいました。自分の演奏を観客席で聴くことがないのはもちろん、自分以外の演奏を舞台上で聴くことも少ないので、他人の演奏を聴くことで、その様子からタッチ感をイメージして、イメージしたものと実際の響きにどのくらいのギャップがあるかを思い巡らせる機会になります。客観するにも経験値を問われるので、各々が全感覚を集中させる時間。
 イメージどおりの音が出ている場合もあれば、音が伴っていない場合もあります。ただし、ホールでは演奏の良し悪しには触れませんし、レッスンも一切しません。そのかわり、生徒たちの演奏の合間に実況中継のようなレクチャーを入れ、環境に合わせた演奏のためのヒントを投げていきます。学生たちは練習室が住処なので、ホールの住人である私たちの耳と違うのは当然のこと。その相違を言語化して、音と共に空間を感じ取ってもらい、ホールに相応しい演奏の技術と思考を教えていくことが、ここでの私の仕事になります。
 2日目からは3~4名単位のグループレッスン。一音ずつ音質を磨いていく作業をひたすら続けました。今年度はメンバーの新陳代謝が進み、6名がアカデミーに加わりました。彼らが運んできてくれた風が皆にとって心地よく、新しい出会いに感謝しています。通年のアカデミーレッスンは東桂子先生とのダブルティーチングなので、笑いあり涙ありのピアノライフなのではないかと想像しています。
 私自身も七転八倒の毎日で、月刊誌の連載に加えて、単著を1年以内のペースで出す生活が始まりました。1冊目のレジュメを作成するだけで2晩かかり、ようやく出版社に送信。タイトル付きで章立てができたら6割が完了したようなものだと聞きますが、これからの道のりは途方もなく長いもの。学生時代に論文指導で教わったことを痛感しながら言葉を絞り出していますが、40代の入り口にこのような大きなチャンスをいただけたことを励みにします。
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