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動画で旅する音世界 | YouTube撰 (4)


ジェームズ・レヴァインはピアニストとしても一流で、モーツァルトやベートーヴェンの五重奏曲(管楽とピアノのための)を一聴するだけで明白。しかしこのようなイタリア歌曲をオーケストラ張りの効果で弾けるピアニストこそ真の指揮者で、パヴァロッティが水を得た魚のよう。



ジョン・アダムスの魅力を教えてくれた演奏、いや〈アタッカ四重奏団〉を注目するきっかけになった動画。今、若手の弦楽四重奏団が世界的に面白い!



ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲になっているリュリ《クーラント》だが、レオポルト・ゴドフスキーの編曲で聴くとヴェルサイユ楽派らしい艶やかさがより大胆な装いとなり、世紀末の香りを含む。ただしセルゲイ・ラフマニノフの粘性やアール・ワイルドの誇大感はなく、あくまでギャラント。



電子楽器の限界よりも魅力を見た方がはるかに創造的だ。例えばテルミン。創始者レフ・テルミンの演奏に聴いたレーニンは、自らグリンカの歌曲を弾いたという。レフと個人的に親しかったクララ・ロックモアの演奏が残っている。元はアウアー門下の天才ヴァイオリニストだった。



パリで室内楽を師事したクリスチャン・イヴァルディ。「イヴァ爺」の敬称で慕っていたが、なにかとジャン・コクトーを想わせる人だった。才人にして狂気の持ち主で、氏のもとでもっと深く学ぶ機会があれば、私の音楽観に大きく影響しただろう。学生時代の不足を悔いる。



いくつもの《トゥランガリラ交響曲》を聴き比べ、シャルル・デュトワ/ヴェルビエ祝祭管弦楽団に巡り合った。なんという至福。前途ある若者たちの音楽への直向きさだけでなく、溢れんばかりの才能とデュトワの監督(2009年~)が一体となり、この作品の宇宙的な響きを創出。やはりヴェルビエ音楽祭に行かねばならぬ!



チョン・ミュンフンがフランス国立放送交響楽団を率いた《トゥランガリラ交響曲》では、ロジェ・ムラロのピアノが圧巻で、さながら軍神と猛獣の様相。第5曲と終曲はミュンフンにしかできない大迫力のエンディング。これほど嬉々とした表情の彼をかつて見たことがない。必見!


※twitter(@officelaparade)でのツイートから転載・一部加筆したものです。
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