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Piano Course at SGCM

2019年7月27日(川崎)


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 台風6号は首都圏直撃を避けましたが、水蒸気を限界まで含んだ暑さは半端なく、どれだけ部屋を冷やしてもピアノの音は曇ったまま。ヨーロッパの学生に比べて、日本の子どもたちが一音ずつ鍵盤の底まで押しつけるように打鍵してしまうのは無理からぬこと。ヨーロッパで音を磨いたことがある学生であれば、レッスンの中で指先の感覚の記憶を呼び起こしてあげられますが、そうでない子への指導はこの時期過酷をきわめます。
 響かないピアノではどうしても余計な力が入ってしまい、手から腕全体に乳酸がたまり、小指が悲鳴をあげる頃には強い絶望感に襲われます。そういうピアノの前では無理やり鳴らそうとするのではなく、音響の豊かなホールで美しい音を奏でる時のタッチ感をイメージして、耳元だけでも立体的な響きのドームを作ることを旨としてほしいと思います。
 今日は朝から大学にこもりました。前期の実技試験は終わっていますが、私のクラスではコンクールを抱えている学生が多く、半期15回のレッスンではとても間に合わないため、日程が許すかぎり補講を重ねているのが実状です。努力がすぐに結果に結びつかない世界ですが、熱意溢れる学生に恵まれ、共に切磋琢磨できる環境に感謝。
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