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赤松林太郎 旅と音楽

闘うピアニスト、平成から令和へ。新しい時代も駆け抜けていきます!

Workshop in Nakatsu, Oita (Burgmüller's 25 Etudes vol.1)

2019年10月11日(中津)


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 今週は私にとってブルクミュラー週間で、柳川での全曲コンサート&公開レッスン、そして京都と中津では《25の練習曲》全曲講座が新たにスタートしました。こちらは全4回シリーズ。
 フランス語でタイトルが表記されたブルクミュラー作品には、同じ時代のパリの空気を吸った作曲家の音楽と共通する詩情が溢れており、《25の練習曲》から18、12と進むにつれて、華麗で性格的な音楽として成熟していくのが分かります。ピアノのテクニック習得を目指したエチュードである一方で、表現力に富んだロマン派の作品が弾けるようになるためのエスキースにも感じられるブルクミュラーの練習曲。作風と技術の両面から捉えて、ショパンやリストにつなげられる講座内容を心掛けています。
 sala arietta では12月14日(土)にピアノリサイタルを開催していただきますので、ご来場いただけましたら幸いです。

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Workshop in Miyazaki (Bach's Inventionen vol.3)

2019年10月10日(宮崎)


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6/10/2019 Family Concert & Masterclass with Burgmüller in Yanagawa, Fukuoka

2019年10月6日(柳川)


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Workshop in Sakai, Osaka (Sonatine Album vol.3)

2019年9月24日(堺)


 3回シリーズのソナチネ講座では、学習者にとって〈ソナチネアルバム〉でしか触れることのない作曲家を取り上げ、その人となりや生きた時代がどのように作品に反映されているかを考えています。同じソナチネアルバムに収録されていても、バロック期のイタリアに生まれたムツィオ・クレメンティ(1752-1832)と「フルートのベートーヴェン」と称されたフリードリヒ・クーラウ(1786-1832)では作風がまったく異なります。ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812)は「ソナチネの作曲家」という枠では収まりきれない壮絶な生涯を送った音楽家で、その人生/作品からはフランスの動乱期が一望できます。
 「初版及び初期楽譜に基づく校訂版」(校訂:今井顕)はそれまでの〈ソナチネアルバム〉で親しんできたアーティキュレーションやデュナーミクと一線を画しており、使用を躊躇ったり、使い方が分からないという声が多く聞かれますが、それはバッハやショパンにも言えることで、楽譜に書かれていない向こう側を探求することが楽しみでもあります。ヤマハ堺店ではいち早く3回シリーズが終了しました。以前に収録したクーラウの《協奏的三重奏曲》を掲載しますので、ソナチネ以外の本格的な作品に触れる機会となれば幸いです。

Kuhlau: Grand Trio for Piano and 2 Flutes (or violincello) Op.119
[1mov.] https://youtu.be/OGcH0m0Kve8
[2mov.] https://youtu.be/hbljmUstCCU
[3mov.] https://youtu.be/IY0JmXd3q1s

Workshop for the 10th Anniversary of Japan Bach Concours at Hamarikyu Asahi Hall, Tokyo

2019年9月23日(東京)


 バッハをなぜ学ぶのか、何を学ぶのか、どのように学ぶのか。日本バッハコンクール10周年記念のワークショップ〈バッハづくし〉は、まさにこの主題のもとで進められたように思います。まずピアニストの立場から私が講演をさせていただき、午後からはオルガニストの松居直美先生とバロック・ダンスの浜中康子先生のお話を拝聴しました。ご著書もさることながら、実際の音や舞踏は大変すばらしく、多くの気づきと感動をいただきました。
 私は古楽専門家でも宗教音楽家でもなく、ほとんどのピアニストと同様、バッハ以降の作曲家と向き合う時間の方がはるかに長い中で、バロック音楽との関わりを持っています。とはいえ、パリ留学中の逼迫した経済的事情から始めた室内楽や伴奏の仕事は私の礎になっており、夥しい数の本番やレッスンの中で得てきたものは少なくないと思っています。私が主に手掛けたフルートやオーボエは、レパートリーがバロックと近現代に集中するため、独学であれ何であれ、通奏低音が実践できなければ仕事になりませんでした。初めのうちは巨匠たちの演奏を聴きながら写譜に徹し、現場で細かな修正を重ねることで勘をつかんでいきました。即興的な装飾付けも模倣から始めるほかありませんでしたし、フルスコアを見ながらその場でピアノ1台に直していく作業は日常の出来事でした。メンバーが足りない合奏団では、通奏低音だけでなくセカンド・ヴァイオリンを担当することもありました。言ってみれば、耳と指が先に経験して、後付けで理論を照合させていったことになります。
 間違えを指摘したり批評をすることが悪いことだとは思いませんが、300年近く昔の作品を再現することは途方もない作業で、真実が形を持たないような芸術において間違うことを恐れていては、何も成し得ません。今回の講演では、楽譜に書かれていない即興的な装飾を私自身がどのように学んできたかを話しましたが、それこそ正解のない話なので、何が正しいのかを伝えることが目的ではありませんでした。
 《シンフォニア》においてバッハの弟子たちが行ったこと(装飾譜の作成)は多くの示唆に富んでおり、パウル・バドゥラ=スコダが著書の中で残した《イギリス組曲第6番》の装飾例は、私たちへの実践を強く促すものです。それぞれの巨匠が施しているアーティキュレーションやオーナメントを写譜して、繰り返して模倣することで身体レヴェルに落とし込むこと、また通奏低音記号からのリアリゼーションでは、ソリストの癖や音感を考慮しながら一つでも多くのヴァリアンテが作れるように勧めます。その具体例として学生時代に演奏した《ブランデンブルク協奏曲第5番》を挙げ、私自身がコンサート後に採譜した楽譜を紹介して、本番で予定していた譜面からどれだけの変更(即興)を施したかを見ていただきました。テレマンの《ファゴットと通奏低音のためのソナタ ヘ短調》では2つのチェンバロ譜を見比べ、ソリストがファゴットの場合とリコーダーの場合でリアライズにどのような違い(配慮)が必要かを感じ取っていただきました。私の最良のテキストだったカンタータ第44番《人々、汝らを除名すべし》を紹介する時間がなかったのは残念ですが、最後に《フランス組曲第3番》を少し聴いていただき、バッハ演奏におけるソステヌート・ペダルの活用を提案しました。「バロックの靴に足を入れてみること」というトン・コープマンの肉声に、どれほどの勇気を得たことか!
 短い時間だったこともあり、とりとめのない話になってしまいましたが、このような貴重な機会を与えてくださった東音企画と日本バッハコンクール実行委員会、そしてお聞きくださった皆様へ心から御礼を申し上げる次第です。

Family Concert with Burgmüller in Nagoya

2019年9月22日(名古屋)


 名古屋での演奏は年に1, 2回、セミナーでうかがうことも少ないので、新幹線を降りて街中を走るだけで心が踊ります。今期なら始まったブルクミュラー《25&18の練習曲》全曲演奏はすでに3回目を迎え、今日はカワイ名古屋で開催していただきました。ショパン同様、ブルクミュラーが記したテンポはかなり速いもので、今日の楽譜ではそれよりも遅めの速度が勧められています。当時の鍵盤が今日の半分くらいの重さだったことに由来しますが、今日のようなSK-EXでも細心のタッチコントロールと柔らかなペダリングに徹すれば、作曲者の理想に近づくことができます。初期のロマン派ならではのピアノ芸術の魅力を、これからも伝えていきたいと思います。

Bach Concert for 1 hour at KAWAI Umeda

2019年9月20日(大阪)


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 今年は大阪で大ホール公演が続いたにも関わらず、今宵も多くのご予約を賜り、無事に終演できたことを御礼申し上げます。〈バッハのいる1時間〉はすでに福岡で2公演を終えていますが、4か月も経つと作品への思い入れや感じ方は変わり、今日も演奏するのが楽しくて心が躍りました。今回はスタッフが1人だけの「完全なる自主公演」だったので、マイクの出し入れからビデオのON/OFFまで自分で行い、久しぶりにインディーズ時代を思い出しました。《フランス組曲》は前3曲がすべて短調なので、長調でできている後3曲は春先にでも演奏したいと思います。私にとってはピアソラの《ブエノスアイレスの四季》を辿るのと同じような感覚で、この6曲と向き合っています。
 私はバッハを弾く時に右足はほぼソステヌート・ペダルしか使わないので、アンコールではシフト・ペダルを用いる作品を演奏しましたー ①ヴィルヘルム・ケンプ編曲《チェンバロ協奏曲第5番》より「ラルゴ」、②アレクサンドル・ジロティ編曲《プレリュード ロ短調》、③《ゴルドベルク変奏曲》より「アリア」。来月の広島公演は追加公演とも満席御礼となっておりますが、年末に高松での開催も決まりましたので、改めて告知いたします。

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Workshop in Kawaguchi, Saitama (Beethoven: Piano Sonata vol.5)

2019年9月19日(川口)


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 かつてベートーヴェンのピアノソナタを研究するにあたり、周辺の変奏曲や小品をことごとく弾いた時期がありました(初期作品の多くをYouTubeに収録しています)が、そこで見つけたのはソナタで集約されることにアイデアの原型であり、とりとめもなく無尽蔵に溢れ出るベートーヴェンのエッセンスそのものでした。そして楽聖のお茶目な性格!
 埼玉県川口市でのベートーヴェンの講座は5回目で、今日は《ピアノソナタ第7番》を取り上げました。これは長大なソナタで、解説しながら全編を演奏していると、第3楽章のメヌエットが癒しのように現れ、チャールズ・ローゼンがこの瞬間を「叙情の勝利」と綴ったことに深い共感を覚えます。なぜピアニストはベートーヴェンを弾き続けるのか、このような時に回答を得るものです。今年度はピアノ協奏曲を含めて国内外でベートーヴェンを弾く機会が多いので、私も知らず知らずのうちに彼のアニバーサリーに取り込まれています。嗚呼、ベートーヴェンのピアノ作品全曲演奏を再開したいなあ。

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Piano Course of SGCM

2019年9月18日(川崎)


 東急田園都市線の通勤ラッシュが日増しにひどくなっているような気がして、朝の移動を少しずつ前倒しにしている結果、二子玉川6時半発がほぼ定着。今日は茨城県龍ヶ崎市でインヴェンション講座をしてから、大学に戻ってレッスン&講座採点委員。気が遠くなるような毎日ですが、小さいながらも大事に育んできたものを告知できる段になりましたので、少しずつお知らせしていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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Family Concert with Burgmüller in Nagahama, Shiga

2019年9月16日(長浜)


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 今週のブルクミュラー《25&18の練習曲》全曲演奏は滋賀県長浜市(イケダ光音堂)にて。目を閉じて心を澄まして名曲に聴き入るのも尊い時間ですが、楽譜を追いながら複雑すぎたり難しすぎたりすることのない音楽を味わうのも、ピアノ学習者には楽しい経験になるかと思います。「ブルクミュラーの作品はpで始まるものが多いことに気づいた」というコメントも、そうした彼らの所産。親子あるいは先生と生徒で楽譜を開きながらコンサートを聴くスタイルは、誰もが知っているブルクミュラーだからこそ定着してほしいです。蛇足ですが、楽譜も前回同様完売したようです。

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Home Concert in Kochi

2019年9月15日(高知)


 四国での活動も多彩になる中で、昨年は徳島でのリサイタルをはじめ、年末には高知県民文化ホールでリサイタルを開催していただきました。ピアノを弾くのが主業とはいえ、縁もゆかりもないピアニストのためにホールを満席にして、温かく迎えてくださる皆様のお力があってこその職業。
 今日のホームコンサートでは、おひとりずつにご支援くださっている御礼をお伝えできて、終演後はパーティーで懇親の時間を持つことができました。このホームコンサートは昨年予定されていましたが、前日になって台風で飛行機が運休になり、パーティーの豪華な食事だけが会場に並んだという前歴があります。アンコールでは先のリサイタルで共演させていただいた門脇加江子先生とブラームスの《ワルツ》を演奏しましたが、まさに高知の皆様との1年間の熟成の果実。高知県知事夫人はじめ皆様方のご臨席をいただき、心からの感謝を申し上げます。

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Workshop in Iwaki (Burgmüller's works)

2019年9月13日(いわき)


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 仙台に引っ越した中学2年生の時、地元ではなかなか親切にしてもらえなかった中、審査員にも関わらずコンクールで起立して拍手を投げかけてくださった故・若松紀志子先生のお誘いで、学生のうちからいわきで演奏の機会を何度も与えていただきました。生前の若松光一郎(洋画家)、佐藤忠良(彫刻家)といった美術界の巨匠に間近で演奏を聴いていただけたことは、今となっては宝のような思い出です。
 東日本大震災があった年、茨城空港からレンタカーで東北に向かい、真っ先に入ったのがいわきでした。ボランティアを兼ねて福島第一原発20km圏ぎりぎりまで見て回り、宮城県の沿岸部を北上しました。この震災で日本は大きく変質してしまった。被災地を目の当たりにしなかったら、その実感は未だになかったかもしれません。その頃ちょうどいわきで災害対応の先頭に立たれておられた世界的医師の石井正三氏とは、その後ハンガリーの知人からの紹介で邂逅を果たし、今日では私たち夫婦にとってかけがえのない友人となりました。歴史と芸術とワインを心から愛されている大人物です。
 いわきには震災の年以来ですので、実に8年ぶりの訪問。激甚の被災地は見違えるばかりに復興を遂げましたが、思うことは失ったものの大きさばかり。今回いわきでの公開講座を企画してくださった地元の先生方からも、長きにわたるご苦労をうかがいました。お招きくださったことに感謝の気持ちしかありません。
 いわきを発つ前、ART SPACE ELICONA を訪ねましたが、自分の家に戻ってきたような気持ちがしました。光一郎先生が亡くなられた後、氏の遺品を収納するために建設されたホール&ギャラリーで、爾来音楽と美術のオアシスとなっています。玄関扉を開けると、ホールから紀志子先生の軽妙な足音が聞こえてくる気がして、往時のまま時が止まっているかのようでした。そして被害を免れたスタインウェイがステージの上にいつものようにありました。勧められるがままにシューマンの《アラベスク》を弾きましたが、ピアノの響きがこのように美しいと思ったことは初めてで、目頭が熱くなるばかりでした。忘れがたい2日間となりました。

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Workshop in Musashino, Tokyo (Bach: Sinfonia vol.3)

2019年9月11日(武蔵野)


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 今日は武蔵境でシンフォニア講座。対象曲は昨日の高松と同じでしたが、昨日見たはずの楽譜が今日違う景色に見えるのは、通学路や通勤路と同様。新しい発見は習慣化した考え方や類推を断ち切ることで得られるもので、そのために一冊でも多くの本に触れ、一回でも多くの演奏に触れ、そして楽譜に立ち戻る。そうした地道な繰り返しの中で、突然啓示のように現れるもの。「歴史の真実は肉眼だけでは見えない」とエマニュエル・トッド(フランスの歴史学者)は言います。彼にとって歴史の趨勢を教えてくれるのが数値であるように、私たちにとっては楽譜がそうなのでしょう。
 日本バッハコンクール10周年を記念したワークショップ〈バッハづくし〉が近づいてきて、講演内容を考えているところです。ひとりのピアニストとしてのバッハとの向き合い方をお話しできれば幸いです。

Masterclass & Workshop in Takamatsu (Bach: Sinfonia vol.3)

2019年9月9日~10日(高松)


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 高松では公開講座が前日の公開レッスンとセットで開催。今回のレッスンでは小学生6名がブルクミュラーを弾いてくれました。ヨーロッパでは日本ほど絶大な知名度を誇っていませんが、情景や風習が全く異なる標題音楽だからこそ、日本でここまで普及していることがうれしく、ヨーロッパの精神的風土への憧れが見て取れます。シューマンが《子供の情景》で導いてくれるように、音楽は私たちのまだ見知らぬ世界に誘い、その世界の住人にしてくれるのはなんという幸福! シンフォニア講座も次回いよいよ最終回。

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Workshop in Osaka (Bach: Invention vol.3)

2019年9月9日(大阪)


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 その時の全身全霊を込めて作り上げたはずのCDですが、実際に自分で聴くのは怖くて、手の届かない棚の高いところに陳列しています。しかし《インヴェンションへのオマージュ》に関しては、西尾洋先生に執筆していただいたライナー・ノーツが美しく、時折読み返してはささくれた心が回復します。それもバッハの音楽の為せる業なのでしょう。
 そろそろ《シンフォニア》《フランス組曲》全曲収録にとりかかりたいのですが、一方で《インヴェンション》も粘り強く考察が続いており、大阪ではインヴェンション講座が3回転終了しました。同じ資料を使っていても、気になったことを調べるたびに小さな補筆を加え、当初より内容が深まってきた実感があります。演奏も同じですね。皆様のおかげで、私自身もよい学びができているのだと思います。

Family Concert with Burgmüller in Kadoma, Osaka

2019年9月8日(門真)


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 親子あるいは先生と生徒で楽譜を開きながら、誰もが知っているブルクミュラーを聴くコンサートがあってもいいのではないか。そう思ったきっかけは、昨年の公開録音コンサートでブルクミュラーの《25&18の練習曲》を全曲演奏した時でした。いつもはよほどご興味を持ってくださる方しか来場のないコンサートですが、その時ばかりは平日夜にも関わらず楽譜を持った子供たちが席を前列から陣取り、満席の会となりました。
 東音企画による新シリーズはこうして決まり、今日グランドオープンしたばかりの大東楽器ヤマハピアノストアで初回開催していただきました。曲にまつわるエピソードや私自身の音楽紀行を交えながら、ラジオの音楽番組のように一曲ずつ進めていきました。音で情景や感情を描くことによって、それがたとえ悲しかったり辛いものであったとしても、人生の景色はより豊かなものになると信じています。ただ上手に弾けるようになることを教えるのではなく、音楽の本来のはたらきを伝えていける仕事をしたいと思うのです。終演後は陳列されているピアノで子供たちがブルクミュラーの曲を誇らし気に弾いており、その光景に心が温まりました。

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A magical schnaps of the Alps

2019年9月7日(神戸)


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 自宅に帰るのはいつぶりでしょうか。不在中には皆様よりたくさんの誕生日プレゼントをお届けいただきまして、この場を借りて御礼申し上げます。旅行かばんを開いて、夏休みの収穫を棚に陳列しているだけで気分が高揚しますが、インスブルックで買ってきたシュナップス(アルプスの氷河水とチロルの薬草で作られた蒸留酒)をシャンパンに入れると、魔女の秘薬という名のとおり妖しい色合いになり、アドレナリンが全開。まだ見ぬ新しい景色を求めて、明日からもがんばります!

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Workshop in Mito (Repertory of Japan Bach Concours)

2019年9月6日(水戸)


 下半期は水戸から始まりました。東京から特急ひたちで80分なので、パリ〜ブリュッセル間を重ねながら新鮮な気持ちでうかがうことができました。昨年に引き続き日本バッハコンクールの課題曲セミナーを務め、東音企画が制作した《バッハ白楽譜》を使用しました。

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The end of summer vacation

2019年9月3日(Luzern, Schweiz)


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 ベルナルト・ハイティンクの引退公演に立ち会うためにザルツブルクを訪れ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の奏でたブルックナー《交響曲第7番》に落涙。そしてアンドリス・ネルソンスが振ったライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の《交響曲第8番》に大きく心を揺さぶられました。
 ブルックナーゆかりの地スイスに移り、今日ルツェルンで彼の誕生日を迎えられた幸せは、音楽の神様からの贈り物だと思うことにします。一点の曇りもない青天の下、若々しいダニエル・レブハルトのピアノリサイタルが映え、夜はロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団がトゥガン・ソヒエフの指揮で濃密なプログラムを聴かせてくれました。思い残すことなく帰国の途につけます。

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My irreplaceable Luzern

2019年9月3日(Luzern, Schweiz)


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 ひと雨ごとに秋の足音が近づき、あの猛暑がはるか昔の出来事のようです。今年は9月になってからルツェルンに入ったこともあり、上着がなければ襟元は肌寒く、夏物も一斉にセールに出されています。
 昨晩のイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(ズービン・メータ指揮)で身体じゅうに熱がこもってしまったので、今日は早朝から旧市街に飛び出しました。コンサートをはしごする合間にカフェで原稿と向かい合う滞在ですが、この街にいれば美しい時間が約束されているので、心から安らぎが感じられます。

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